「高橋と花とは、高校の同級生でー」
「なんだあのカオ」
普段の航平からは想像もつかないくらい今の航平はちゃんとしていて、その背中に高校時代の航平が重なって、心がほっこりする。
あの頃の私たちは、10年後、こうしてるなんて夢にも思っていなかった。
10年後どころか、ついこの間まで、こうなってるなんて想像つかなかったもんなぁ……。
不思議だなぁ。
「花、」
名前を呼ばれて前を見る。
「あの〜、」
急に口調がいつもの航平になる。
「コイツ、まじでお前のこと大好きだから。高校の時からず〜っと花花花…」
「言ってねえよ」
「言ってねえけどバレバレなんだよ」
亮ちゃんが口を尖らす。
「まぁ、だから、お前のことすげえ幸せにしてくれると思うよ。良かったな。」
航平がふ、って優しく微笑む。
ここにも1人、私を見てくれてる人がいた。
心があったかくなる。
「ウン」
って、頷くと、会場から小さく、きゃあ、って声があがって、隣で亮ちゃんが、かわいい…!!!って口元をおさえた。
「高橋。
しっかりな。今度はコケんなよ。」
会場は「?」ってなっていて。そりゃそうだ。
テーブルの下では、亮ちゃんが私の手を握る。



