「あ…ゴメンねー。」 航平が壁を殴った手をブンブン払うように振る。「あ、ちょっと凹んだかも。」 その手で壁を撫でると、壁の一部のような破片がパラ……っと落ちた。「あ。」 「ちょっとぉぉお!!!!」 私の叫び声には耳をかさず、航平が無表情で言う。 「今頃高橋が緊張してるだろうから、ちょっかい出しに来たら…お前ら…俺が部屋に入ったのにも気づかねえでいちゃいちゃいちゃいちゃしてんじゃねーよ!」 亮ちゃんが鼻水をブフー!って噛んでポイッて捨てる。 「あ航平いたんだー」