テレビを見ても、もう何も耳に届かなかった。
ふー、って亮ちゃんが息を吐いて隣に座る。
「俺が、昔からずっと、お前のことを好きだった。って言ったら…信じてくれる?」
「……え…」
久しぶりに出た声はかすれた。
「高校卒業しても家が近くなったのも、
さっきお前に会ったのも、駅出たときのお前の様子が変だったから、気になってたって言ったら。
花が偶然とか腐れ縁だと思ってたのは、全部必然だった、、って言ったら……ってオイ引くなよ」
「……」
言葉が出ない。
「……亮ちゃんが、?」
「もう一生1人で泣かせない。」
「俺、胸板だけは厚いからさ、いくらでも貸してやるよ
結婚しよう。
ずっとずっと好きだった。」
「ふつう、順番逆じゃん…」
一度引っ込んだ涙がぼろん、と落ちる。
「ふつうにしてたらお前、俺の気持ちに全然気付かねえんだもん。」
亮ちゃんが私の目尻を優しく拭って、頬の涙の跡を撫でる。
ずっと、私を見てくれていた人が1人、ここにいたんだね。
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