「……なら、いいけど」 「とりま、俺らも一回解散だな。樹、お前三年なんだから教室行けよ。あとは俺がなんとかすっから」 「わかった。じゃあまたね、紫乃」 「うん、ありがとう」 いっちゃんを見送って、わたしたちもお互いの教室に入った。 * * ──わたしが教室に入った瞬間からずっとピリピリと刺さり続けるいくつもの視線が痛い。 授業中も、休み時間も。 昼休みにはしゅーちゃんが様子を遠くから見ていたのに気付き、軽く手を振っておいた。 慌てたのか、すぐに戻っていっちゃったけど。