苦手な上司にプロポーズすることになりました

 


 自分から言い出すとは感心感心、と思いながら、由人は佑茉を眺めていた。

 部屋の隅に、先ほど邪魔だったので電源プラグを抜いた細長いライトがある。

 和紙の貼られた和風のライトだ。

 名刺ホルダーを手にウロウロしている佑茉は、何度もそこを通っていた。

「いてっ。

 丸顔。
 ショートヘア。

 クリーム系の服が多い」

 上を向いている電源プラグの突起を踏んだようだ。

「いてっ。

 将棋の駒型の顔。
 刈り上げ。

 いてっ」

 いや、退けろよっ、
と思いながら、そっと近づき、ライトごとプラグを退けてやった。