苦手な上司にプロポーズすることになりました





「いや~、いい景色ですよね」

 シンプルに整えられた坪庭を見ながら、佑茉は一杯やっていた。

 いい酒だ。

 この酒があるだけで、コンビニのお惣菜がシェフの料理に感じられる。

 まあ、そもそも美味しいんだが、コンビニのお惣菜。

 いい配置で植えられている木々を見ながら、佑茉は、ぽつりぽつりと語り出す。

「よく昔のアニメとか漫画で、おじいさんが植木折られて、こらーってシーンあるじゃないですか。

 あれ、おじいさんが、うるさいおじいさんみたいに描いてあるけど、実はものすごい悲しみですよね」

「……お前の着眼点は不思議だな」

 いけませんか? と佑茉は振り返る。