苦手な上司にプロポーズすることになりました

「ここがベストポジションですっ」

 徳利の向こうに坪庭の笹が揺れている。

 パチリとスマホで一枚撮った。

 うん、いい感じに撮れたようだ、と確認していたが、
「あ」
と佑茉は声を上げる。

「どうした?」

「……部長の手が入ってしまいました」
と眉をひそめて、

「お前……人を邪魔者みたいに」
と言われてしまった。