苦手な上司にプロポーズすることになりました

「他のものはちょっと作る時間なくて、コンビニ行ったんですが。

 コンビニ弁当じゃ味気ないかと思って、コンビニのお惣菜を買ってきました」

 ガサガサと出したそれらをどっしりとした炬燵の天板の上に並べる。

 いや、弁当でも惣菜でも一緒ではっ?
という顔をされたが。

 別に、どちらでも特に不満はなさそうだった。

 いつも忙しくて、普段からお弁当やお惣菜が多いからだろう。

 こういうことに文句を言わないのは、いい夫になりそうだ、と佑茉は思う。

 まあ、私の夫になるかは知らないが。

 佑茉はお惣菜のパックを開け、キッチンで見つけてきた立派な陶器の皿にそれを盛る。

 可愛い豆皿にも盛る。

「ほう。
 いい感じになってきたな。

 よくテレビでシェフが作った料理とレトルトの料理と、立派な店でサーブされた場合、見分けがつくのかという企画をやっているが、あんな感じに、いい感じだ」

 どんな感じにいい感じなんですか、と思いながら、
「あと、これがあればなんでもいい感じに見えます」
と氷ポケットのあるガラスの徳利とおちょこを二つ置いて、佑茉は場所を移動する。