苦手な上司にプロポーズすることになりました

 いや、私のちょっと焦がしたいとこ煮を、
「美味い」
と言って、食べていたから、そうでもないんでは。

 まあ、酒のせいで、味がわからなかった可能性もあるが。

 しかし、そうか。
 腕に自信がないと、料理をご馳走してはいけなかったのか……。

 うーむ、と佑茉は反省する。

 一人暮らしは初めてで、ついつい量を誤って作ってしまうので、これからも食べてもらえると嬉しいなと思っていたのだが――。

 そのうち、静かだった壁の向こうが騒がしくなった。

 同期の竜吾や和久井たちが来たようだ。

 最初は耳を澄ませていた皆穂たちだったが。