苦手な上司にプロポーズすることになりました

 


 いとこ煮じゃなくて、違うものなら、恋が芽生えたのだろうかな、と思いながら、佑茉は紅茶を飲んでいた。

 この人たちは、一見、半個室風のあなたたちがいるスペースの裏にもテーブルがあるのを知らないのだろうか。

 佑茉たちは反対側からやってきて、由人たちのいる白い壁で覆われたテーブル席の裏側に座っていた。

 ……丸聞こえだ。

 いっそ、オープンな状態なら、後ろに潜んでいる人々に気づけただろうに。

 危険だな、この半個室エリア、と佑茉は思う。

「誰の話してるのかしらね」
と皆穂たちは小声で語り合っている。

『しかし、手作りの料理をご馳走してくれるなんて、彼女はお前に気があるのかな』
くらいから聞き始めたので、誰のことなのかは彼女たちにはわからないようだった。