苦手な上司にプロポーズすることになりました

 


「昨日、『窓辺の佑茉』ってタイトルの映画の夢を見たんですよ」

「へー、恋か?」
と湯沢がリラクゼーションルームで言う。

「いや、ホラーでした」
と由人は言って、何故? という顔をされてしまう。

 湯沢は佑茉とのことを知っているので、相談しやすい。

 秘書室長だけあって口もかたいし……

 かたい……かたいはすだ。

 大学時代はかたくなかった気もするが……。

「しかし、手作りの料理をご馳走してくれるなんて、彼女はお前に気があるのかな」

「いや、あれ、一品だけでしたよ、手作り」

 ほんとうに作りすぎたから持ってこようと思っただけのようだった。