苦手な上司にプロポーズすることになりました

 予想はしていたのだが、それでも買ってしまったのは。

 食べませんか? と言って、部長を誘いたかったからなのだろうか?

 ……だって、同じ家にいるのに、家で一度も顔合わせない日があるっていうのも、なんか寂しいもんね。
 うん、と自分で自分に言い訳したとき、また沈黙が訪れた。

 なんか会話につまっちゃったな。
 部長もちょっと困っているようだ。

 焦れば焦るほど、話す内容が思い浮かばないな。

 でも、なにか言わなければっ。

 素敵な夜空を見ながら、二人きり。
 ちょっと緊張しそうな気がしてきた。

 なんでだろうな、と思ったとき、佑茉のスマホが鳴った。

 和市からだった。