苦手な上司にプロポーズすることになりました

 



「そういえば、蕎麦屋で部長の話が出てましたよ」

 由人と佑茉はそのあと、近くのスーパーに行き、お惣菜を買ってきて、結局、一緒に呑んだ。

「他の部署の人がいたみたいで、後ろで話してるのが聞こえてきたんですけど。
 なんかみんな、部長が頼りになるって言ってました」

 自分の知らないところで褒められているという話を聞いた由人は、顔には出さないが、ちょっと嬉しそうだった。

「部長、スイーツ、どっちがいいですか?」

 例のテラスのテーブルに、佑茉はスイーツを並べる。

 由人とスーパーに行く前、帰り道、違うスーパーで買ってきていたものだ。

「お前、好きな方をとれ。
 俺はそんなにスイーツ好きなわけでもないから」

「ありがとうございます。
 では、こちらを」
と佑茉は抹茶のスイーツをとる。

 由人はモンブラン風のを食べていた。