苦手な上司にプロポーズすることになりました

「はい」

 唐突に妄想の皆穂が現れ、
『そこは、まだ食べてませんって言いなさいよっ』
と注意してきたのだが。

 いやもうお腹いっぱいだし、と佑茉は思う。

「食べてきたのか?」
「食べてきたどころか、一杯やってきました」

「誰と?」
「ひとりでです」

「……うさぎじゃなかったのか?」
「何処からうさぎが出てきました?」

 寂しかったら死んでしまう、佑茉うさぎのことを知らない佑茉は、そう訊き返す。