苦手な上司にプロポーズすることになりました

「お茶でも飲んでく?」
と佑茉は言ったのだが、鈴木は、

「いや、お前たちの愛の巣になど立ち寄りたくない」
と言ったあと、いろいろ言いたいだけ言って去っていった。

 ……愛の巣。
 
 ちょっとイメージがわかず、佑茉の頭の中には鳩の巣が浮かんでいた。

 いや、鳩の巣が実際、どんなものなのか、見たことがないので知らないのだが。

 佑茉が勝手に思う鳩の巣だ。

 そこにはお父さん鳩とお母さん鳩がいて、子供たちが口を開けてご飯を待っている。

 ……これはこれで愛の巣だなあ、と思っていると、由人が、
「夕食は食べたか?」
と訊いてくる。

 頭の中で佑茉は何故かエサを運んでいるお母さん鳩ではなく。

 鳩のヒナになっていた。

 由人がエサを運んできてくれる。