苦手な上司にプロポーズすることになりました

 


 その日、佑茉がキッチンカーに並んでいると、背後から、どんよりとした気配を感じた。

 振り向くと、後ろに青い顔をした人が並んでいる。

 ビクつきながらも、佑茉は言った。

「お、お疲れ様です」

 困ったヘッドハンターの人に、お疲れ様とかいうのもどうなんだろうと思いながら。

「あの~、どうかしたんですか?」
と佑茉は丸和泉新平に訊いてみた。

 新平は頭をかきながら、

「いや~、最近ちょっとうちの会社とか、周囲の会社におかしな動きがあって」
とぼんやりボカすように言ってくる。

「そうなんですか……。
 まあ、美味しいものでも食べて元気出してください。

 おごりますよ」

「ええっ?
 なんでですかっ?」