苦手な上司にプロポーズすることになりました

 


 月曜日。
 由人は久しぶりに社長室に呼ばれた。

「佑茉を頼むよ」
と和市に唐突に言われ。

 なんと返していいかわからず、らしくもなく、

「はあ……」
といささか間の抜けた返事をしてしまう。

「幸せにしてやってくれよ」
と言う和市の言葉に、一緒に呼ばれていた佑茉が、

「なによ、急に。
 おじさんったら」
と和市に向かって言う。

「佑茉はお嬢様育ちだが、ささやかな幸せを大事にすることのできるいい子なんだ。
 こう見えても」

 どう見えてるんだ……という目で佑茉は和市を見ていた。