苦手な上司にプロポーズすることになりました

「すみません。
 隠れてこちらからご覧ください」
と大きな木の陰に連れていかれる。

 何故、私がこんなことを、と思ったが、ちょっと童心にかえった気がして、楽しくもあった。

 やがて、赤荻由人が公園にやってくる。

 彼は誰かを探しているようだった。

「実は、赤荻の想い人に連絡をとりまして、今日、来てもらってるんです」

「どうやって連絡とったんだ……」

 有能すぎて怖いぞ、と言うと、
「はい。
 私も自分が怖いです」
と素直に湯沢は認める。