苦手な上司にプロポーズすることになりました

 



 自宅を外から眺めても、何処にも灯りはついておらず、佑茉はいないようだった。

 冷凍していたおかずを温めて晩ご飯にしたあと、庭に出てみる。

 まだ灯りは何処にも見えない。

 なんとなく、佑茉の携帯に電話してみる。

 すぐに佑茉は出た。

 なんでかけてみたんだろうな、と思いながら、由人は言った。

「なにしてるんだ?」

「えっ? 仕事です……。

 あっ、仕事ですっ。

 うそっ、仕事ですっ。

 いけませんね、リモートッ。
 終わりがないから、いつまでもやってましたっ」

「何処でやってるんだ?」

「家です」