「部長は犬派ですか? 猫派ですか?」 帰り道、珍しく一緒になった由人に佑茉は訊いた。 「どうした、突然」 「いえ、ちょっと気になって」 由人はバス停に向かってビジネス街を歩きながら言う。 「そうだなー。 何派とかないかな」 どっちも好きだ、と言ったあとで、由人は訊いてきた。 「どうした。 あの家でどちらか飼いたいのか?」