苦手な上司にプロポーズすることになりました

 



「お前は歯医者行くたびに騒ぐのか?」

 佑茉の妙な反応に、由人はそう訊いてみた。

「誰だって騒ぎますよ」

「なんだその決めつけ。
 お前、どのくらいの頻度で歯医者に行ってるんだ」

「虫歯になりたくないので、定期的に見てもらってるから。
 2ヶ月にいっぺんですかね」

「……そのペースで騒がしいのか。
 一緒に住むのやめようかな。

 っていうか、ただの検診みたいなもんだろ、それ」

「でも騒ぎますよ」
と宣言する佑茉とともに、会社のロビーに入った。

 皆穂たちがこちらに気づき、挨拶してくる。