苦手な上司にプロポーズすることになりました

 



 おつまみセットと酒を手にかけつけると、もう由人は来ていた。

 夜風に吹かれて立っていた由人が振り返り、
「すまないな。
 せっかく呑もうというのに、つまらない話をして」
と謝ってきた。

「こちらこそ、すみませんっ。
 すぐに返事しなくてっ。

 なんかこう、気遣うようなスタンプを送りたかったんですけどっ。
 舐めたスタンプしかなくてっ。

 スタンプ買おうかなとか迷ってて、返事遅くなったんですっ」

 なんだ、舐めたスタンプって、という顔を由人はしている。