苦手な上司にプロポーズすることになりました

「何処かの会社のスパイかもしれませんし」

「あー、まあ、そうだなー」
と適当な返事をしていると、

「隠密行動の邪魔をしてはいけませんもんね」
と佑茉は言った。

 スパイの方の心配か……。

「ところで、それ、どんな感じの女性なんですか?」

「そうだな。
 ちょっとぼんやりした感じかな。

 お前みたいに隙がないくらい綺麗な感じじゃなくて。
 お前みたいに知的な雰囲気でもなく。

 お前にみたいにスタイリッシュでもない女性かな」

「……私が好みでないのはよくわかりました。
 ところでその方とはどこでお会いになったんです?

 私もそのような感じの方をお見かけしたらお知らせしますよ」