苦手な上司にプロポーズすることになりました

「怪我したフリなんてバレませんか?」

「じゃあ、怪我をしてから、声をかけます」

 ……この二人、怖すぎるな。

 恋とはこのように積極的に出ないとできないものなのだろうか。

 だが、今、彼女と出会ったあの瞬間に戻れるとしても、何故か彼女に声をかけたいとは思わない。

 まさか、自分は薬川に惹かれているとか?

 いやいや。

 二人にいろいろ追求されて。
 佑茉がイケメン男性社員たちとカラオケに行った話までしてしまった。

「そこで、もやっとしたのなら、それは恋では?」
と店長が言い、

「恋であってくれるとありがたい」
と湯沢も言い出す。