苦手な上司にプロポーズすることになりました

 



 その日の夕食は湯沢と、彼お気に入りの鉄板焼きがメインの創作料理の店で食べることになった。

 湯沢は自分と佑茉がどうなっているのか訊いてこいと社長に言われたようだった。

「いや、特になにもないです。
 昨日、公園で好みのタイプの女性を見つけて、やはり、彼女には興味ないと再確認しました」

「ほう。
 お前にも好みのタイプなんていたのか」

 それで? と問われ、は? と言うと、
「その好みのタイプの女性とやらには声をかけたのか」
と訊かれる。

「何故、声をかけなきゃいけないんですか。
 好みだなあ、と思っただけです」

「……お前の発想、不思議すぎる」
と湯沢は言う。

「湯沢さんなら、声かけるんですか」