苦手な上司にプロポーズすることになりました

 


 日曜日。
 珍しく時間が空いたので、由人は家の近くを散歩してみていた。

 佑茉を誘おうかとも思ったが、ちょっと恥ずかしかったので、誘わなかった。

 おっ、近くにこんな公園があるのか。

 まあ、うちが公園みたいなんだが。

 ……だが、あの家を『うち』と呼ぶ期間も、もうそう長くはないかも、などと思いながら、広い公園の中を歩く。

 犬を連れた人たちが散歩していた。

 ――しかし、誘うの恥ずかしいって。

 俺はあいつに気があるのだろうか?

 いや、ないよな。

 ただ、なんか照れ臭いのと。

 本物の恋人同士でもないのに、休みの日まで束縛するのは、よくないと思うだけで。