苦手な上司にプロポーズすることになりました

 佑茉は皆穂にスマホを渡したまま、呑気に紅茶を飲んでいる。

 いや、お前のスマホには秘密とかないのか。

 公明正大でいいことだが、と思って見ていると、
「あ、部長、お疲れ様です~」
とみんなが気づいて挨拶してきた。

 いつの間にやら、佑茉のスマホは竜吾の手に移動している。

「おっ、いいじゃん、この店」

 さっきの写真を皆穂に見せられたらしい。

「部長、見てくださいよ。
 この店、雰囲気いいと思いませんか?」

「料理も綺麗ね。
 美味しそう」
と女子社員たちが騒いでいる。

 覗いた由人は声を上げそうになった。

 いや、それ、うちの家っ!
 そして、その美味しそうな料理は、器が立派なだけのコンビニのお惣菜!