苦手な上司にプロポーズすることになりました

 


 ……だから、反対側にもテーブルあるって、と思いながら、佑茉は半個室の裏にあるテーブルで固まっていた。

 あそこの席とっといて、落ち着くからー、とみんなに言われて来たのだが。

 今、ものすごく落ち着かない展開になっている……。

 佑茉は目の前の白い壁を見つめながら悩む。

 別のテーブルに行こうか。

 いや、そしたら、誰かがここに座って話を聞いてしまう。

 もれ聞こえてますよ、と二人に教えるべきか。

 でも、今、私の話題が出てたばかりなのに、彼らのもとには行きづらいっ。

 そう心の中で絶叫したのが届いたのか、由人たちが席を立った。

 よ……、よかった、と佑茉がホッとした瞬間、
「お疲れー。
 俺もここ、いい?」
と珈琲片手に竜吾が現れた。