無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



「……えっ⁉ そうなんですかっ⁉」



思わず、すっとんきょうな声をあげてしまった。


いや、でも驚かない方がおかしい……!


颯太先輩と琴葉ちゃんは幼なじみで。


だけど、私はそんな話を一度も聞いたことがなかった。



「ちょ、ちょっと颯太!周りには秘密にしてたのに……!」

「え、なんで?」

「なんで、じゃないっ!
私がなんでって言いたいよ。
そりゃ、王子様って言われる颯太と、平凡な私が幼なじみだって知れ渡ったらどうなることか……!」



と、琴葉ちゃんは苦い顔をして言った。


……平凡? 琴葉ちゃんが?


ちがうよ、琴葉ちゃんは平凡なんかじゃないでしょう。