無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



私がよく見る強い琴葉ちゃんじゃなくて、少し弱い表情をしている。


琴葉ちゃんはさっき、颯太先輩にため口で話していた。


しかも「颯太」って呼び捨てで呼んでいたよね?


先輩も、琴葉ちゃんのことを「琴葉」って呼んでいた。


なんだか、距離が近い感じが……。



「あ、あの」

「ん? どうしたの、玲奈ちゃん」

「二人って、知り合いなんですか……?」



おそるおそるたずねてみる。


ちがったなら申し訳ないけれど、多分あってる、はず。


どきどきしながら返答を待っていると、颯太先輩は優しく笑った。



「そうだよ。幼なじみなんだ」