無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



「あら、意外と素直ね。
譲ってあげるのは、先輩が困っていなかったら、の話ね」



琴葉ちゃんがあきれたようにそう言うと、女の子たちは颯太先輩の周りからあっという間にいなくなってしまった。



「琴葉。
あんまりストレートな物言いはよくないっていつも言ってるでしょ?」

「いや、だって……。
玲奈があれじゃいつまでたっても話ができないじゃん」

「それでもだよ」

「でも……。
私がちゃんと言わないと、颯太も玲奈も困るでしょう……」



……え?


眉を下げて、唇をかみしめる琴葉ちゃんと、叱るように彼女を見ている颯太先輩。