無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



……ほら。


この人は、私の名前を知っている。


やっぱり、何か接点があったんだよ……!!



「ご、ごめんなさいっ!!」

「え、何が?」

「わ、私……。
あなたの名前が分からなくて、ずっとそれ、考えてました。

きっと何か接点があったはずなのに、申し訳ないんですけど……、名前、聞いてもいいですか……っ?」



大きく息をすって、一息にそう口にした。


絶対、物覚えの悪いやつとかって、思われたよね……?


でも、ごめんなさい。本当に、分からないの。


おそるおそる彼の方を見ると、大きく目を見開き、瞬かせていた。