無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



「羽柴先輩! いきなりですけど一緒にお昼とかどうですか……!」



あの人は……、颯太先輩のファン? なのかな?


顔をこれでもかと思うくらい真っ赤にして、そんな誘いをしている。


それに、颯太先輩はますます困った顔をしていた。



「あちゃー……。やっぱりすごい人気ねぇ……」



席に座ったままの私のとなりに、気づいたら琴葉ちゃんが立っていた。


わあっ、い、いつの間に……!


琴葉ちゃんはドアの外の光景を見ながら、胸の前で腕を組んでいる。



「というより、玲奈のこと呼んでなかった?
あの子たち、それに気づいていないのかしら」

「うーん、どうだろ……」