無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



み、水野さんじゃない……?


わ、私っ⁉


ワンテンポ、いや数テンポ遅れてその言葉を理解した。


だ、だれが私に呼び出しを……っ?


というか、そんな世界線なんてありえちゃったんだ……。


お、おかしいなっ。


私に呼び出しをする人なんていたっけな……?



「あ、羽柴先輩ー!どうされたんですかー?」

「えっ、う、うちのクラスに何か用ですかっ!」



へ、そ、颯太先輩……?


ドアの外に目をやると、少しほおを赤くした女の子たちが颯太先輩を囲んでいるのが見えた。


そんな女の子たちに、颯太先輩は少し困惑の色を見せている。