無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



……えっ……。


何かが壊れる音がした。


きっとそれは、私の希望だとかそんなものだと思う。


染野くんは、私のことが嫌い……?


なんで、どうして……っ?


この前は、あんなに優しく助けてくれたのに……。



「誰に対しても馴れ馴れしいし。
クラスの中心にいるような気になってるみたいだけどさ、よく分かってる? 自分のこと」

「……っ」

「じゃあね、もう俺に話しかけないで」



……そ、んな……。


私って、周りからそう思われてたんだ……。


クラスの中では、比較的上手くやれていると思ってたのに……。