無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



すると、だんだん頭がぼうっとしてきて、力がふっと抜けた。

そのまま、一樹くんの胸の中へと倒れこんでしまう。


「あれ、力抜けちゃった?
可愛いね、玲奈」

「……っ、うぅ」


気が付けば、恥ずかしさから目に涙がたまってきて、ぽろっとあふれてしまって。

涙を拭こうと顔をあげると、熱を帯びた一樹くんの瞳と視線が重なった。

一樹くんは、私を見て目を見開いて。


「……っ、どうしよう、すごいそそる」

「へ……っ」


そんな言葉をつぶやいたかと思えば。

私が涙をふく隙すら与えずに、ぎゅっと強く抱きしめてきて。


「もう離してあげないから。
俺をここまで惚れさせた責任、とってね?」

「え……?」


私の耳元でそんな甘いセリフをささやいた。

一樹くんの吐息が軽くかかった耳元が、より熱くなって。
それに伴って、顔もかああっと熱くなっていく。


「……っ、甘すぎるよ、一樹くん」

「甘いね。
玲奈だけはもっと甘やかしたい」