無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



一樹くんはそうニカッと笑いながら言うと、その教室のドアを開けて。
私も中に入ったのを確認すると、一樹くんは中から鍵を閉めた。


「え……?鍵閉めちゃうの?」

「うん。一応、ね。
絶対邪魔されたくないからさ」


一樹くん、さっきから邪魔されたくないってすごく言うけど、どういうことだろう……?
これからなにをするつもりで……?

すると、教室の中の方までスタスタと歩いて行った一樹くんは、真ん中の席あたりに腰を下ろして。

それから、私に手招きをする。


「ほら、玲奈もおいで?」

「えっと、うん……?」


一樹くんの意図が分からなくて、語尾にはてなマークをつけてしまう。

だけど、言われるがままに一樹くんの方へと歩き、隣の席に腰を下ろした。

ここの机と机はくっついているから、私たちの間に大きな距離はない。


「ん、えらいね」


一樹くんはそう言うと、私の唇に軽くキスを落として。