無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



私が笑ってそう言うと、なぜか女の子たちはまた声をあげる。

その反応にたじろいでいると、横から琴葉ちゃんが現れて。


「なーに言ってるの。
玲奈の親友は私だからね」

「わ、分かってるよ、琴葉ちゃん……!
私も、琴葉ちゃんが親友だと思ってる……!」


琴葉ちゃんのむうっとした表情に、思わず笑ってしまう。

でも、私も琴葉ちゃんが親友だって思っているから、素直にそう言った。


「むー、佐伯さんいいなぁ……!」

「私ももっと早く朝倉さんの可愛さに気付きたかった……!」

「私も……!」


女の子たちは、琴葉ちゃんと同じく、どこかむうっとした表情をしている。

すると、隣にいた一樹くんが、あーあ、と残念そうにつぶやいてから私を見て。


「玲奈の可愛いところ、バレちゃったね」

「へ……っ⁉」

「ホームルーム、二人でサボっちゃおっか」


え……?と首をかしげたのもつかの間、一樹くんは私の手を引いてどこかへと歩き出してしまった。