無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



「玲奈と付き合ってることを言った方が、俺にとって都合がいいから」

「……都合がいい……?」

「ほかの男にとられずにすむってこと」

「へ……っ⁉」


ほかの男にとられずにすむって……!
なにそれ、まるで独占欲みたいな……っ。


って、わ、私、何を考えてるの……っ‼
もう、そんなわけないじゃん、私のばか……っ。

なんて私がドキドキしているうちに、周りはきゃああっと悲鳴に近い歓声をあげて。


「う、嘘でしょ……っ⁉」

「もしかして染野くん、独占欲強めだったりする……?」

「なにそれギャップ萌え!」

「染野、朝倉さん落とすとかやるなあ」

「うらやましいー!」


様々な声が飛び交っているうちに、一樹くんはそっと私から体を離した。

そして、たくさんの人に注目されているなか、大きめの声で。


「玲奈、好きだよ」


と、私に言って。

へ……っ⁉

その言葉の意味を理解したとたん、顔がぶわあっと熱くなる。