無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



「待って……!染野くんと朝倉さん、手つないでる……!」

「嘘、あの二人付き合ったの……⁉」

「う……、悔しいけど美男美女って感じでお似合い……!」


周りから聞こえてくるそんな話し声に、思わずぴくりと反応してしまう。

う、嘘……っ!なんで気づかれてるの……っ⁉

私が驚いてどぎまぎしている間に、一樹くんは周りの人たちをキッとにらみつけていて。


「い、一樹くん……っ?どうしたの……?」

「周りの男たちが玲奈のこと見てるから、玲奈は俺のものだって示してる」

「な……っ⁉」


一樹くんの言葉に、またしても顔が赤くなっていく。
……っ、もう、昨日から赤くなってばっかりだよ……。

なんて思っていると、私たちを見ながら話す声に、こんな言葉までも聞こえてきて。


「そういえば、染野くんと朝倉さんが同居してるってうわさ、本当なのかな……?」

「それ思った!」


へ……?
私と一樹くんが同居していること、なんでバレて……っ。