それから、より強い力でぎゅうっと抱きしめられて。
「……っ、本当、ずるい」
「へ……っ」
「大好きだよ、玲奈」
そんな甘い言葉を一樹くんは、耳元でささやいて。
それに私の顔がもっと赤くなったのは、言うまでもない。
*
次の日の朝。
私たちは、二人で手をつなぎながら登校していた。
つながれた右手が、とても熱い。
「ねえ、玲奈」
「な、なぁに?」
「俺と手つないでて、ドキドキしてるの?」
「へ……⁉」
な、なんで分かったの……っ!
恥ずかしくて、顔に熱が集まっていく。
そんな私に、一樹くんはさらに意地悪そうに口角をあげて。
「俺のことでドキドキしてる玲奈、本当可愛い」
「……っ、ちょ、一樹くん……っ!」
「可愛いって言われただけで赤くなるなんて、本当単純だね」
「な……っ、うぅ……っ」
可愛いって言われなれないだけだもん……っ!
そう言いたいのに、恥ずかしさからきちんと言葉を発することができない。

