無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



……っ、どういうこと……っ?

どうしよう、心臓、すごくドキドキして……っ。
顔も絶対、真っ赤だし……っ。

俺の方が好きだからって……っ!
うぅ……っ、好きって言われなれてないのに……っ。

私は顔をあげて、一樹くんと目を合わせた。
真っ赤な顔をさらすのは、恥ずかしいけど……っ。


「い、つき、くん……っ」

「ん?どうしたの、玲奈」

「あんまりドキドキ、させないで……っ?」

「……っ」


心臓がもたなくなる……っ。

一樹くんは、片手で口元を隠したと思えば、みるみるうちに頬を赤く染めて。

え……?
驚いていると、一樹くんはオオカミみたいな瞳をして、私を見つめた。

あ……っ、これは一樹くん、本気の目をしてる……っ!
ま、まずい……っ。

それから、一樹くんは片方の口角をあげて、意地悪そうな顔をして。


「ねえ、玲奈、キスしていい?」

「な……っ、へっ⁉」


顔がかああっと熱くなる。