無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



「へっ⁉」


一樹くんの言葉に、もっと顔が赤くなっていく。
体のすべての熱が顔に集まってしまったみたいに。


「な、に言ってるの……。うぅ……っ」

「ははっ、そういうとこ、可愛いすぎる」

「へ……っ⁉」


も、もう、心臓がせわしないよ……!
さっきまでのあの雰囲気はどこに行っちゃったの……!

何も言えずに、口をぱくぱくさせていると、一樹くんが私の頭にぽんと手をのせて。


「玲奈は、どう?」

「……え?」

「玲奈の気持ち、教えて」

「な、うぅ……」


私も、ちゃんと伝えなきゃ。

軽く目を閉じて、小さく深呼吸をしてから、一樹くんの方を見る。


「あのね、一樹くん。
私、去年ある男の子に告白されたことがあって」

「……え?」

「私、びっくりしちゃって、上手に話せなくて……。
そっけない人だって思われちゃって」

「……だれだよそいつ。ただじゃおかねぇ」

「ちょっ、一樹くん、いったん落ち着いて……!」