無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



「ねえ、玲奈」


そっと体を私から離したかと思うと、一樹くんはしっかり私と目を合わせて。

それから、柔らかく笑って、私にこう告げた。


「今言うことじゃないと思うんだけどさ」

「うん?」

「言いたくなったから言うね」


何を……?
そう思って首をかしげる。

すると、一樹くんの頬が赤く染まっていって。


「好きだよ、玲奈」

「……へ」

「同居してから、玲奈のいいところ、たくさん気付いたよ。
いつも誰かのために行動しているところとか、まっすぐで優しいところとか」

「……なっ」


これでもかと思うくらい、顔に熱が集まる。
顔が熱くて、思わず頬に両手を添えた。

……好き?一樹くんが、私を?

ドキドキ、とどんどん鼓動が加速していく。

あふれていた涙も、気が付けば止まっていた。

そして、私と同じように顔を真っ赤に染めた一樹くんにも、またドキドキする。


「それに、ただ外見が可愛いだけじゃなくて。
笑顔が可愛いけど……、やっぱり今みたいに俺のことで照れてる表情が一番可愛い」