これだけかかっているということは、きっと大物を取って帰ってくるのだろう。
瑞樹、笑顔で僕に景品を見せてきそうだな。
何を取ってくるんだろう。
父さんと母さんも、きっと笑顔で帰ってくることだろう。
すごいね、楽しかったね、と言いながら。
そんなことを想像していると、だんだんまぶたが重たくなってきて。
それに逆らえず目を閉じる。
すると、数分もしないうちに眠りに落ちてしまった。
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「ん……っ」
目が覚めたときには、もう夕方になろうとしていた。時刻は4時前。
辺りを見回すけれど、人の気配はなかった。
……まだ帰ってきていないの?
さすがに遅くない?
もう六時間ほど出かけているけど。
ゲームセンター以外に、別の場所へ行っているのだろうか。
そんなことを考えていると、嫌な予感が頭をよぎった。
……まさか、事故に巻き込まれていたりしないよね?

