無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



「えっ、朝倉さんも?」

『おう』


……どうしよう。行きたい。
朝倉さんと話したい……。

あー、もう、なんか朝倉さんに弱いな、僕。
急に会いたいって想いが大きくなってる。


『ちゃんと留守番してるのよ』


行く、とうなずこうとしたとき、さっき母さんに言われた言葉が頭の中で響いた。

……ああ、そっか、留守番……。

せっかく朝倉さんに会える機会を邪魔しないでよ、母さん……。


「本当は行きたいんだけど、今母さんに留守番頼まれてて……」

『えー、まじか。残念、一樹なら来てくれると思ったんだけどな』

「本当ごめんね。また今度、埋め合わせするから」

『別に気にすんな。それじゃーな』

「うん、ばいばい」


……あー、朝倉さんに会える機会が……っ!!

ブーブー、と電話の終了を知らせる音が部屋に響いている。

こんなときに留守番頼まれてるとか、タイミング悪……。

次は絶対行ってやるんだから。