「いい? 玲奈はめちゃくちゃ可愛いの。
顔もだけじゃなくて、中身も」

「……っ」

「ちゃんと自覚してね、玲奈」



……どうしよう、溶けちゃいそう。

何回も可愛いとか……っ、ドキドキするに決まってるじゃん……っ。
心臓うるさいよ……っ!


うぅ、久しぶりに話せたかと思ったら、甘すぎるよ……。


なにも言葉が出てこなくて、口をぱくぱくさせたまま。顔も熱いし、絶対間抜けな顔してると思う。



「……ふっ、そういうところが可愛いって言ってんの」

「な……っ、うぅ……」

「ほら、家入らないと」



すっと手を取られて、そのまま家の中へと連れていかれる。


そして、ソファに私を座らせたかと思えば。



「着替えてくるから、ちょっと待ってて」

「え……? う、うんっ、分かった」

「うん、いい子だね」



そう言ってふわっと笑った一樹くんは、私の頭にぽんと手を乗せた。


それから、スタスタと着替えに行ってしまった。