先生の言葉に、どくんっ、と心臓が跳ねた。
一樹くんに、私が伝える?……できるかな。
ついこの間までなら、難なく伝えられたかもしれないけれど、最近は距離をおかれている始末だ。
でも、私だって久しぶりに、ちゃんとコミュニケーションをとりたいな……。
でもでも、これ以上避けられたら……。
なんて頭の中で葛藤を繰り返していた矢先、先生が「な?頼む」と手を合わせてきて。
これは、断れないやつだ……。
瞬時にそう理解した私は、反射的にうなずいてしまった。
「分かりました……」
「おお、朝倉ならそう言ってくれると思ってたぞ。
じゃあ、よろしく頼んだ」
先生はそう言うと、どこかへ歩いて行ってしまった。
先生の頼みを引き受けてしまったからには、ちゃんと伝えに行かなきゃな……。
こういうのは、早めに済ませた方がいいよね……。
どうしよう、とずるずると後回しにしていては、タイミングを見失っちゃうから。

