無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



「……っ、う……、……は」

「……大丈夫、一樹くん……っ!」



雷のことなんて考えていられない。


近くでなっているけれど、そんなことより、一樹くんを失う方が怖い。


一樹くん、一樹くん、と名前を繰り返し呼びながら、彼の背中をなで続ける。


だけど、一樹くんは苦しそうな様子のままで。


……どうしたらいいの……っ。


一樹くんを失ってしまったら、どうしよう。


そんなことを考えるだけで怖くて仕方なくて、必死に一樹くんの背中をなでながら、名前を呼び続ける。


お願い、神様……っ。


一樹くんを、失いたくない……っ。


そう願い続けながら、一樹くんの背中をなでることを数分続けていると、一樹くんがゆっくりと顔をあげた。


そして、頭をおさえていた手を、ゆっくりと下ろす。



「一樹くん、大丈夫……?」



私が声をかけると、一樹くんはこちらを向いた。



「……っ」