無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



これ以上、期待なんかさせないでよ……。



「……それ、どういう意味?」

「……へっ」



驚いたような一樹くんの声音に、心臓がどくんっと音を立てる。


まさか、言葉の真意を問われるとは……。


た、たしかに、これじゃあ意味伝わらないよね……。


いや、伝わってほしくなんかないけど……っ!


どうしよう、これ以上話してしまったら、好きだと思っていることがばれてしまう。


なんて葛藤を繰り返していたときだった。


―――ゴロゴロゴロッ‼



「きゃああ……っ!」



近くにちょうど落ちたような、大きな雷の音。


窓の外が光ったかと思えば、すぐに音がやってきた。


家をも少し揺らすような、激しいものだった。


思わず、一樹くんの胸に飛びつく。


……ダメ、こ、怖い……っ。


強い恐怖から、涙がたまって、頬に一粒、二粒とこぼれ始める。



「玲奈……っ!」

「お願い、一樹くん、行かないで……っ」

「……っ」